怖い顔をして、魔女は「よくも私の庭に下りて泥棒みたいにカブラギキョウを盗むもんだね?こらしめてやる。」と言いました。「ああ、どうかお慈悲をお願いします。どうしても必要でそうすることにしたのです。妻が窓からお宅のカブラギキョウを見て、あまりに欲しくなり、それを食べないと死んでしまうことになるのです。」と夫は言いました。すると魔女は怒りを和らげ、「お前が言うとおりの事情なら、好きなだけカブラギキョウを持っていくのを許してあげよう。ただ一つ条件があるよ、お前の妻が産む子供を私にくれなくてはならないよ。私はその子の面倒をよくみて、母親のように大事にするよ。」と言いました。
↓広島弁でいうと…
いびせぇ顔をして、魔女は「ようもわしの庭に下りて泥棒みたいにカブラギキョウを盗むもんじゃのぉ?こらしめちゃる。」ゆぅてゆいましたんじゃ。「ああ、どうかお慈悲をお願いするんじゃけぇの。どうしても必要でそうすることにしたんじゃ。妻が窓からお宅のカブラギキョウを見て、あまりに欲しゅうなり、それを食べないと死んでしまうことになるんじゃ。」ゆぅて夫はゆいましたんじゃ。すると魔女は怒りを和らげ、「われがゆうとおりの事情なら、好きなだけカブラギキョウを持っていくんを許しちゃりよう。ただ一つ条件があるよ、われの妻が産むガキをわしにくれんにゃぁならんよ。わしゃぁその子の面倒をようみて、おかんのんように大事にするよ。」ゆぅてゆいましたんじゃ。