楚の国の人で盾と矛とを売っていた者がいた。盾を自慢して、「私の盾の堅いことといったら、どんなものでも突き通すことはできない。」と言った。次に矛を自慢して、「私の矛の鋭いことといったら、どんなものでも突き通せないものはない。」と言った。するとある人が「それでは君の矛で、君の盾を突いたら、どうなるのか。」と言うと、その人は答えることができなかった。
↓広島弁でいうと…
楚の国の人で盾と矛とを売っとった者がおった。盾を自慢して、「わしの盾の堅いことゆぅたら、どがぁなもんでも突き通すこたぁでけん。」ゆぅた。次に矛を自慢して、「わしの矛の鋭いことゆぅたら、どがぁなもんでも突き通せんもんはなぃんじゃ。」ゆぅた。するとある人が「ほいじゃぁ君の矛で、君の盾を突いたら、どうなるんか。」ゆぅてゆうと、その人は答えることができんかったんじゃ。