ある日、妻は窓のそばに立ち、庭を見下ろしていました。するとそのとき、とても美しいカブラギキョウ(ラプンツェル)が植えられている花壇が目に入りました。それはとてもみずみずしい緑だったので欲しくなり、どうしてもいくらか食べてみたくてたまりませんでした。この欲求は日増しに強くなり、少しも手に入れることができないと知っているので、妻は とてもやつれて、顔色がわるく、惨めにみえました。それで夫は驚いて、「どうしたんだい?お前」と尋ねました。「ああ、家のうらの庭にあるカブラギキョウをたべられなくちゃ死んでしまうわ。」と妻は答えました。
↓広島弁でいうと…
ある日、妻は窓のそばに立ち、庭を見下ろしとったんじゃ。するとそのとき、ぶち美しいカブラギキョウ(ラプンツェル)が植えられとる花壇が目に入ったんじゃ。そりゃぁぶちみずみずしい緑じゃったけぇ欲しゅうなり、どうしてもなんぼか食べてみたくてたまらんかったんじゃ。この欲求は日増しに強くなり、ちぃとも手に入れることがでけんと知っとるけぇ、妻は ぶちやつれて、顔色がわるく、惨めにみえた。それで夫は驚いて、「どうしたんだい?われ」ゆぅて尋ねた。「ああ、家のうらの庭にあるカブラギキョウをたべられんにゃぁ死んでしまうわ。」ゆぅて妻は答えた。